成田空港で人手不足が深刻な課題になっていることを受けて、空港会社は来月にも、抜本的な解決に向け人材確保策に取り組むための対策本部を新設する方針を固めました。
成田空港では、コロナ禍のあと国際線の航空需要が急激に回復する一方、人手不足で一部の新規就航や増便の希望を受け入れられない影響が出ています。
さらに5年後には、3本目の滑走路が完成して利用客の増加が見込まれ、現在の2倍ほどの従業員が必要になると試算されています。
こうした中、成田空港会社は人手不足の抜本的な解決に向け、社長を本部長とし部局横断でメンバーを集めた対策本部を来月にも新設し、取り組みを進めていく方針を固めました。
対策本部は、仕事を探す人にPRする専用のウェブサイトを開設し、特に人手不足が深刻な航空機の地上誘導やカウンター業務を行う「グランドハンドリング」の会社などの採用情報や、住環境に関する周辺自治体の情報などを集約して掲載することにしています。
また、従業員が増えた場合の周辺地域の住環境整備に向けた検討や、賃金など待遇の改善のための各事業所へのヒアリングなどを行う予定です。
空港会社は来月にも内部で1回目の会合を開き、こうした取り組みを進めていくことにしています。
NHK NEWS